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築67年のレトロな味わいを大切にリフォーム
珪藻土や月桃紙などを使用したエコロジカルな住まい

DATA
リフォーム部分
LDK・和室・バス
サニタリー・玄関

家族構成
夫婦+子供2人

築年数
67年
無垢材と珪藻土を施した落ち着きのあるLDK
システムキッチンは、珪藻土を施したカウンターで覆った。予算を抑える為に設備はローコスト商品を選んだが「カウンターのおかげで見えないから問題ありません」と奥様。天井は廊下と同様竿ぶち天井だったが一新。天井高が高くなり実際以上に広く感じられるように。

Tさんご家族は奥様のご実家が所有する学生寮の一部を改造して、新居を実現することにされました。建物は築67年。老朽化している面もありましたが、長い年月が醸し出す味わいの深さに心魅かれたそうです。リフォームにあたりご夫妻が希望した事は2点。まず風情のある建物の良さを最大限生かす事。そしてもう1点は健康に配慮した快適な暮らしを送れる住まいにすることでした。寮として使っていた2階の3室を改造。玄関を設けてアプローチに外階段を新設したので寮の一角とは思えない落ち着いた空間に仕上がってます。間取りはもともと備わっていた幅の広い廊下を中心に南側をLDK、北側を和室にしました。スペースは区分されてますが住まいに足を踏み入れたときの印象は廊下部分を含め一つの空間といった感じです。外部と接点の場としてテラスも新設し開放的な雰囲気になりました。内装は長い歴史を思わせる廊下部分のイメージに合わせて計画。LDKの床はヒノキフローリングとテラコッタタイルを組み合わせました。天井には梁を入れ、壁は自然素材の珪藻土を採用。大正ロマン風の温もりを感じられる居室となりました。格子の障子戸や建具の一部は新築当時から使っている古い物を活用。廊下と和室の天井は竿ぶち天井をそのまま残しています。ビニールクロスは一切使わず塗料なども天然の物を厳選。レトロな心地好い雰囲気の中で安心してお子さんを育てられる住まいとなりました。

格子の障子戸が温もりのある空間を演出
「古き良き物はぜひそのまま使いたい」というご主人の意向と設計担当者の気持ちがぴったりマッチ。障子戸はそのまま残した。障子戸を開けるとウッドテラスの空間が広がる。

アンティークのステンドグラスがアクセントの玄関
新設した玄関ホールと居室の間は大型の扉を取り入れ、空間を間仕切った。
コルクの床が気持ちいい水回り
玄関サイドにはバス・サニタリースペースを設けた。右の扉の中はトイレ。その左の扉の中は洗濯機が収納されている。
思わず上がってみたくなる外階段
住まいに続く階段は自然素材をふんだんに取り入れた家の雰囲気に合う米マツで造作。
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